ホームページは「ページ」ではなく「道」でできている

構造とは訪問者が迷わない道づくり

ホームページを作る、というと「何ページ必要か」を考える人は多いかもしれません。

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でも、Webデザイナーとして多くのサイトを見てきた中で、私はある共通点に気づきました。それは、ページが揃っているのに、なぜか分かりにくいサイトがとても多い、ということです。

情報はある。
文章も丁寧。
デザインも整っている。

それでも、「結局、何をしている人なのか分からない」「どこを見れば判断できるのか分からない」。

その原因は、ページ数ではありません。道が設計されていないこと。

私は、ホームページを「ページの集合体」ではなく、人が判断にたどり着くまでの「道」として設計しています。

目次

なぜ「ページ」で考えると迷わせてしまうのか

ページ単位でホームページを考えると、どうしても発想が

  • 必要そうなページを用意する
  • 情報をそれぞれのページに分ける
  • あとは読んでもらう

でも、見る側はページ単位では見ていません。
人は、

  • 今、何を知りたいのか
  • 次に何を知れば判断できるのか

という 思考の流れ の中でサイトを見ています。

ページは存在しているのに、その順番やつながりが見えないと、人は迷います。つまり、ページが足りないのではなく、道が見えない

ホームページは「道」である

私がホームページを設計するとき、いつも頭の中で描いているのは、道のイメージです。

  • どこから入ってくるのか(入口)
  • どこで立ち止まるのか(分岐)
  • どこで理解が深まるのか(中継地点)
  • 最終的に、どんな判断をしてもらいたいのか(目的地)

これは、ページを並べる作業ではなく

人の思考が自然に進む流れを作ること

それが、「道としてのホームページ」です。

SNSは「入口」にはなれても「道」にはなれない

SNSは、とても便利なツールで、出会いのきっかけとしては、優秀だと思います。
ただし、SNSは基本的に流れる場所です。

  • 情報は時系列で消えていく
  • 全体像を一度に見せにくい
  • 戻って比較することが難しい

SNSは「入口」にはなれても、道をつくる構造を持てない。だからこそ、SNSだけで完結させようとすると、人は理解する前に流れていってしまいます。

無料ブログでは「道」をつくれない理由

SNSと同じように、じゃあ、無料ブログならどうだろう」そう考える人も多いかもしれません。無料ブログは、始めやすく、発信の練習にはとても良い場所です。

ただ、Webデザイナーの視点で見ると、無料ブログにも明確な限界があります。それは、道を自由に設計できないということ。

  • 記事は時系列で並ぶ
  • 記事同士の関係性を構造として見せにくい
  • 読む順番を意図して示しづらい

記事は増えていく。でも、道はできない。

これは、努力や文章力の問題ではなく、仕組みそのものの問題です。

私自身が、無料ブログで再現できなかったもの

私自身も、以前は無料ブログ(Ameblo)で、ホームページを再現しようと発信を続けていました。記事を積み重ね、プロフィールも整え、固定記事のような形で導線も工夫しました。

それでも、どうしても再現できなかったものがあります。
それが、「道」でした。

どれだけ記事を書いても、どれだけ想いを言葉にしても、

  • どこから読めばいいのか
  • どの順番で理解すればいいのか
  • どこで判断すればいいのか

この流れを、構造として示すことができなかったのです。

それは、私の書き方や努力の問題ではありませんでした。

無料ブログという仕組みでは、「道を設計すること自体ができなかった」ただ、それだけだったのです。

経験をして得たもの

この経験があったからこそ、私は「集客」よりも前に、構造を考えるようになりました。

どこで発信するか。
どこを拠点にするか。

それは、どんな道をつくりたいか、という選択でもあります。

Webデザイナーが設計しているのは「情報の順番」

Webデザイナーの仕事は、見た目を整えることではありません。

  • 何から見せるか
  • 何を後にするか
  • どこで判断できるようにするか

この順番を設計しています。
ナビゲーションとは、単なるメニューではなく、

次にどこへ進めばいいかを示す道しるべ

この順番が整うと、サイト全体が一気に分かりやすくなります。

道ができると、集客は迷わなくなる

構造が整ったホームページでは、集客手段が変わっても、結果が安定します。

  • SEOで記事から来た人
  • SNSから流れてきた人
  • 紹介でURLを知った人

どこから来ても、同じ道に合流できる。逆に、道がない状態で集客だけを強化すると、人は増えても、成果は増えません。集客は、道が整ったあとに効いてくるものです。

AIとの向き合い方|AIは「地図」を描く補助になる

最近は、AIを使ってサイト構成を考える人も増えています。

ただし、ここでも大切なのは順番です。道がないままAIに聞くと、それらしい答えは出てきますが、判断はできません。AIは、道を考える代わりにはなりません

でも、

  • 今ある情報を整理する
  • 全体像を俯瞰する
  • 抜けや重なりに気づく

といった地図を描く補助としては、とても優秀です。
私は、AIを「考える代わり」ではなく、考えを可視化する相棒として使っています。

まとめ|ページを増やす前に、道を整える

  • ホームページはページの集合体ではなく、道の設計
  • 人は情報を順番で理解し、判断する
  • SNSは入口にはなれても、道にはなれない
  • 無料ブログも、道を自由に設計できる仕組みではない
  • 私自身、Amebloで「道」が作れず限界を感じた
  • Webデザイナーは、情報の順番と流れを設計している
  • 道が整ってから、集客は本来の力を発揮する

ページを増やす前に、このサイトには「判断まで続く道」があるか。そこを整えることが、いちばん確実な近道です。ホームページを「道」として捉えると、次に重要になるのが「どこから、どう歩かせるか」です。

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この記事を書いた人

福本 マキのアバター 福本 マキ Web Architecture Designer (世界観を構造として設計する)

肩書きは私の未来への指針から生まれた造語。 世界観を、建築みたいに「言語化→構造→設計→デザイン」で組み立ててます。 最初からデザインに入らないデザイナー。 それが私の強みで、変わらない想いです。

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