AIを使っていますか?
そう聞かれるようになったのは、2024年の夏以降だったと思います。AIという言葉が、一部の人のものではなく、日常の中に入りはじめた頃。
AIが日常に入りはじめた頃の空気
でも最近、私がよく目にするのは、少し違う言葉。
「AIを使えるようになりたいです。」
質問というより、どこか焦りに近い気持ちが滲んだ言葉。
周りが使っているから。
置いていかれそうだから。
何かしなければいけない気がするから。
そんな空気を、私はあちこちで感じています。でも、どこか自分とは距離のある存在。
…というより正直に言うと、AIって、デジタルが好きな私にとっては「ついにこの未来が来たか」という感覚に近かったのだと思います。驚きというより、納得。怖さよりも、「あぁ、やっぱり来たな」という静かな実感。映画や本で見てきた世界が、少しずつ現実になっていく。その流れの延長線上に、AIがあった。
だから私は、期待もしすぎず、疑いもしすぎず、少し距離を保ったまま眺めていました。
AIに強い興味があったわけではなかった
実は私自身も、最初からAIに強い興味があったわけではありません。
すごそう。便利そう。でも、どこか自分とは距離のある存在。
ただ、正直に言うと、AIが登場したときに感じたのは「驚き」よりも「納得」でした。
予想していた未来が、予定通りやってきた
私はもともと、デジタルの進化に長く触れてきました。
新しいツールや仕組みが出てきても、「また何かが進んだんだな」と受け止める側。
だからAIも、突然現れた異物というより、予想していた未来が、予定通りやってきたそんな感覚に近かったのだと思います。
どちらかというと、私が強く感じたのは、「これでラクになる人が増えるかもしれない」ということでした。
- デジタルが苦手な人
- 言葉にするのが得意じゃない人
- 頭の中では考えているのに、うまく形にできない人。
そういう人たちにとって、AIは難しい技術ではなく、負担を減らしてくれる存在になり得る。私はそう思っています。

それよりも、当時の私は別のところで困っていた
それよりも、当時の私は別のところで困っていました。
「自分の考えがまとまらない」
- やりたいことはある
- 伝えたい世界観もある
- でも、頭の中が散らかっていて、言葉にできない
- 文章を書いても、途中で方向がずれてしまう
- 何を書きたかったのか、自分でわからなくなる
そんな状態が続いていました。
AIで何をしたか、ではなく AIと一緒に何を考えたか
私がAIを使いはじめた理由は、とてもシンプルです。
「考えを整理したかった」
それだけでした。
試しに、頭の中にあることをそのままAIに投げてみました。すると返ってきたのは、完璧な答えでも、正解でもありません。でもそこには、「今のあなたは、こう考えているように見えます」という、鏡のような言葉がありました。
AIが何かを教えてくれたわけではない。ただ、自分の中にあった考えが、初めて形として見えた。その感覚が、とても印象に残っています。
正解をくれないAIが、なぜ信頼できたのか
AIを使っていて、私が一番安心したのはここでした。
AIは、正解を押しつけてこない。
「こうすべきです」
「これが正しいです」
そう言い切られないからこそ、考える余白が残る。私はもともと、誰かの正解をなぞるのが得意ではありません。だからこそ、一緒に考えてくれる距離感が、とても心地よく感じられました。
AIを使っても、言葉は私のままだった
AIを使うと、自分の言葉じゃなくなるのでは?
そんな不安を持つ人も多いと思います。
でも私の場合は、逆でした。
AIが出してくれた文章をそのまま使いたいと思ったことは、ほとんどありません。
「これは違う」
「ここは、こう言いたい」
そうやって、自分の言葉を確認する時間が増えました。AIは、代わりに書く存在ではなく、考えを浮かび上がらせる存在。その関係性に気づいてから、私は安心して言葉を書けるようになりました。
仕事のやり方より先に、変わったのは「考え方」
AIを使い始めて、作業が早くなったとか、効率が上がったとか。
そういう変化も、もちろんあります。
でも一番大きかったのは、そこではありません。
「どう考えるか」
「どこから整理するか」
その視点が変わりました。
いきなり形にしない。まず、構造を見る。
この考え方は、今の仕事にもつながっています。
世界観を、構造としてデザインする。そのベースに、AIは静かに存在しています。
まとめ|AIは主役じゃない。でも、考え方を変えた存在だった
今でも私は、AIを万能だとは思っていません。使い方を間違えれば、迷子になることもある。
でも、考えることを手放さず、整理のために使うなら。AIは、とても心強い存在になります。
私にとってAIは、仕事を変えた道具ではなく、考え方を変えた存在でした。だから今日も、私は自分の言葉で書いています。
AIと一緒に。

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